裁判傍聴体験記 裁判官も被告人もいろいろいて面白い

先日、NHKの朝のラジオで、阿曽山大噴火「裁判狂事件簿—驚異の法廷★傍聴記」を紹介していました。かれこれ10年くらい前になりますが、私も一度だけ裁判を傍聴したことがあります。

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裁判傍聴 初めて入った裁判所

その時は、かみさんがやはり阿曽山大噴火の話しをラジオで聴いたのがきっかけで、「裁判傍聴っておもしろそうだから一回行ってみよう」ということになり、友人2人を誘って4人で行きました。

行ったのは、霞が関の東京地方裁判所・東京高等裁判所合同庁舎。雨の日でした。

中に入ると、エントランス前方の大きなテーブルに、その日に開廷される裁判の開廷時間、法廷、事件の内容を記した表が置いてありました。それを見て、面白そうな裁判を選んで傍聴するわけですが、暇そうなおじさんたちが数人、先に見ていました。

私たちが傍聴した裁判は5つか6つ、すべて刑事裁判だったと記憶していますが、印象に残っている公判が2つあります。

裁判傍聴 裁判官三者三様

刑事裁判
被告人: 男性20代
容疑: 名義貸し
裁判官: 3人

被告人は学校か就職で地方から上京、一人暮らしをしており、安易な気持ちで報酬目当てに銀行口座開設に名義を貸し、その口座が振り込め詐欺に利用された。

この裁判でおもしろかったのは3人の裁判官(全員男性)です。

60歳前後の裁判長は、扇子片手に被告人とのやり取りを楽しんでいるふうでした。右側に座っていた30代のイケメン裁判官は、終始厳しい表情で被告人に説教していました。

左側に座っていた40代の裁判官はずっと居眠りしていました。イケメン裁判官はそれに気づいて、時々にらんでいましたが、裁判長は全く気にしていないふうでした。

傍聴席には被告人の両親が座っていて、イケメン裁判官はこんなことを述べていました。「○○くん、君は大した罪ではないと思っているかもしれないけど、君が名義を貸した口座が犯罪に使われて、実際に大きな被害を被っている人がいるんだよ。きょうはご両親も心配してみえているじゃないか。もう絶対だめだよ、こういうことやっちゃ」。

ずっと居眠りをしていた裁判官は最後のほうでやっと目を覚ましましたが、結局一言も喋りませんでした。

閉廷後、私たちがロビーにいたら、被告人と被告人の両親、弁護士が出てきて、弁護士が「たぶん執行猶予付きの判決になりますよ」と話していました。被告人は保釈中だったようです。

裁判傍聴 おしゃべり被告おばあさん

刑事裁判
被告人: 女性70代
容疑: 詐欺
裁判官: 1人

被告人は貿易会社を経営しており、大手銀行から多額の金をだまし取った疑い

開廷後すぐに裁判官が被告人に話し掛け、「○○さん、きょうは質問されたことだけに答えてください。この前みたいに長々と喋らないようにお願いします」と釘を刺していました。

被告人は「はい」とうなずいていましたが、最初の質疑から、質問と関係のないことまで延々と話し始めました。裁判官があたふたして話しを遮っても、また話し始めると止まらなくなり、検察官も呆れ顔で、弁護人は出る幕がないといった状態。

傍聴席で、髪の毛を赤や緑や黄色に染めた長髪の男性がずっとメモを取っていましたが、あれはおそらく阿曽山大噴火だったと思います。(傍聴席では、メモは取っても構いませんが、撮影、録音はできません)。

最初に被告人を見た時は、スウェットの上下を着ていて貧乏臭かったので、きっと陳腐な事件だろうと思いきや、意外にも数千万円規模の詐欺事件だったので驚きました。

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裁判の傍聴はだれでも気軽にできる

裁判傍聴というと敷居が高いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

最初に述べたように、裁判所に行って、まず当日の裁判の予定表を見て、傍聴する裁判を選び、法廷に行って傍聴席に座るだけです。少々気を遣いますが、裁判途中で入室しても、退席しても構いません。

服装はジーンズにTシャツ、サンダルでもOKです。金属探知機による所持品検査がありますが、銃や刃物でも持っていない限り問題ありません。私たちが行った時は平日でしたが、遊びで来ている風情のおじさんや若い男女が結構いました。

まとめ

裁判の傍聴はそこそこ楽しめます。勧めるわけではありませんが、社会科見学として、一度行ってみてもいいかもしれません。

ただ、映画で見るような、検察官と弁護人の丁丁発止のやり取りは期待しないほうがいいと思います。私が傍聴した裁判では、たんたんと進む審議ばかりでした。

おしゃべりおばあさんの公判を除いては。

2018/3/9

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