アオスジアゲハ幼虫飼育 見つけ方 餌 羽化まで

アオスジアゲハは生育分布が広いので(東北南部が北限)、ご存じの方が多いでしょう。ポピュラーな蝶ですが、食草がクスノキ科植物限定であるせいか、ナミアゲハやクロアゲハに比べて卵や幼虫は見つけにくいようです。

インスタグラムのフォロワーさんから問い合わせもありましたので、この記事でアオスジアゲハの育て方をまとめておきます。

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アオスジアゲハの飼育

卵・幼虫の見つけ方

アオスジアゲハが食草とするクスノキ科植物にはいろいろな木がありますが、かみさんが卵や幼虫を採取している木は、近所に散在するクスノキです。

インスタグラムのフォロワーさんから、クスノキの大木ではなかなか幼虫を見つけることができない、とのコメントをいただきました。アオスジアゲハが卵を産みつけるのは若芽ですが、それが大木の上のほうにあれば、当然、見つけるのは困難です。

かみさんはクスノキの根元から出ている脇芽で卵や幼虫を採取しています。これはそのようなクスノキのある日の光景です。

幼虫は葉っぱの裏側にもいます。

卵の形状はナミアゲハと同じです。

餌の確保

餌の確保も一仕事です。

かみさんは外でクスノキの柔らかい葉っぱを取ってきて、水を入れた袋に入れて冷蔵庫に保存し、少しずつ与えています。

あとは、自宅のベランダにあるクスノキの葉っぱも与えています。

これです。

フォロワーさんから「クスノキの若木を購入したのですか」との問い合わせがありましたが、そうではありません。

これは昨年の夏、道路際でこぼれ種から成長していた若木を取ってきて、鉢に移植したものです。当初20㎝程度だった木が1年で40~50㎝になりました。

ほかに、今年の春に発芽したクスノキもあります。

これです。

まだ小さいので戦力外です。

クスノキは11月頃に黒っぽい実をつけます。それを拾ってきて、種子を乾燥させないように保存し、翌年の春に蒔きます。

詳細に関してはこちらの記事が参考になります。

神社などで荘厳な姿を誇るクスノキ。そんなクスノキは、見ているだけで厳かな気分にさせてくれます。最近では、クスノキのような巨樹巡りで癒やし効果をえている人が多いようです。 昔はクスノキの香りの良さから、白檀の代用として仏像づくりにも使われました。

因みに我が家では、発芽率ほぼ100%でした。

クスノキは巨木になりますので、鉢植えの場合は根の剪定が必要になります。

寄生虫からの保護

アオスジアゲハはアゲハの中でも特に寄生されやすいそうです。我が家でも犠牲者が出ました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

久しぶりにアゲハのさなぎが寄生虫にやられました。自然の営みとはいえ、飼育しているアゲハが羽化する前に死んでしまうのは、とても悲しい出来事です...

それは我が家でアオスジアゲハが寄生虫の犠牲になった初めてのケースでしたが、今週初めにも同じくアオスジアゲハが、寄生虫にやられていることがわかりました。

寄生されたのは採取前か、うちに来てからか。犠牲が続いたので、今かみさんは幼虫もさなぎもベランダに出さないようにしています。外で育てるなら、木をネットで覆うなどの工夫が必要でしょう。

幼虫が寄生されているかどうかは目視ではわかりません。さなぎが変色してきて初めてわかります。自然界は厳しいですね。

羽化の準備

アオスジアゲハの幼虫はナミアゲハやクロアゲハのように、さなぎになる時に木から離れて歩き回らないので、行方不明になることはまずありません。

幼虫はさなぎになる時が近づくと、同じ木の枝を動き回り、ほとんどの場合、葉っぱの裏側で位置決めをします。その木が生木であれば問題ありませんが、切り枝であれば工夫が必要です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

今朝アオスジアゲハが1頭羽化しました。この記事ではその日誌と共に、昨年10月に羽化したアオスジアゲハの飼育日誌、ついでにアオスジアゲハのさな...

アオスジアゲハ幼虫の不思議な習性

ついでに、アオスジアゲハ幼虫の不思議な習性も書いておきます。クロアゲハの幼虫と似た習性なのですが、ちょっと違います。

クロアゲハの幼虫は葉っぱを几帳面に片側ずつ食べて、最後に残った主脈(葉の中央の葉脈)を切り落とします。興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

我が家でこれまでに育ったアゲハチョウは、ナミアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハの4種類だけですが、色、形、模様、大きさだけで...

アオスジアゲハ幼虫の習性は少々違います。葉っぱは主脈も一緒に食べます。片側ずつ食べたりはしません。食草とするクスノキの葉っぱは、柑橘類の葉っぱと違って柔らかいからかもしれません。

かと言って、葉っぱはいつも全部食べるわけではありません。完食する時もあれば、残す時もあります。食べ残した葉っぱはどうするのかというと、こうします。

食べ終わると、後ずさりしながら戻っていって、なぜか残した葉っぱを切り落とします。

もったいない。あとで食べればいいのに。資源の無駄です。なんでこうするのか、何か意味があるのか、この習性も謎です。

それにしても、後ずさりする時の脚(胸脚・腹脚・尾脚)が可愛いですね。

あとがき

アオスジアゲハの幼虫はずんぐりした形で頭部のとぼけた表情が可愛らしく、さなぎは葉っぱの葉脈まで模倣する見事な擬態、成虫は殊の外美しい色使いと模様の羽と、なかなか味わい深いアゲハです。

一度育ててみるのはいかがですか?

虜になるかもしれません。

2018/8/11

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