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【発見】アオスジアゲハ 蛹の特徴 羽化までの期間

アオスジアゲハの蛹には他のアゲハチョウの蛹と異なる趣があります。幼虫が蛹になるまでの行動も若干違うので、初めて育てる人は戸惑うかもしれません。

アオスジアゲハの蛹にはどんな特徴があるのか。蛹が羽化するまでの期間はどれくらいなのか。育ててみてわかりました。

この記事をご覧になれば、アオスジアゲハ特有の習性がわかります。

アオスジアゲハ蛹の特徴

鮮やかな緑色のまま

ほとんどのアゲハチョウの蛹は脱皮の後、最初は鮮やかな緑色ですが、徐々に色を変え、最後は茶色かくすんだ緑色になります。

それに対して、アオスジアゲハの蛹は時間が経っても、

このような鮮やかな緑色のままです。後述しますが、葉っぱに擬態するためでしょう。

越冬蛹でも同じです。

食草を離れると、薄茶色になることがあります。

アゲハチョウの蛹の変色に関しては、こちらの記事をご覧ください。

葉っぱの裏で蛹化

ほとんどのアゲハチョウの幼虫は、蛹化が近づくとさまよい始め、枝や人工物で蛹になります。

一方、アオスジアゲハの幼虫も蛹化が近づくとさまよいますが、食草を離れることはあまりなく、大方葉っぱの裏で蛹化します。

葉っぱで大丈夫なのか。落ちないのか。と思われるかもしれませんが、大丈夫です。

このとおり、

蛹になる場所を決めた幼虫は、葉っぱの付け根に入念に糸を吐き、しっかり固定するからです。

賢いですね。

見事な擬態

アオスジアゲハの蛹の擬態は見事です。

蛹はどこにいるか、わかりますか?

答えは こちら

葉脈までちゃんと真似ています。

お見事。

アオスジアゲハの羽化

羽化までの期間

アオスジアゲハの蛹が羽化するまでの期間はどれぐらいか。

概ね 10日前後 です。

気温が下がれば、それなりに長くなります。

ナミアゲハより数日長い。

羽化の記録

あとは羽化の記録。

ここに蛹が5匹います。

どこにいるか、もうわかりますよね。

うちのアオスジアゲハはこのようにビン刺し(切り枝)で蛹化します。

今回、1匹はそのまま葉っぱの上で羽化しました。

あとの4匹は葉っぱが枯れて落ちそうだったので、

念のため、蛹ポケットに移しました。

翌日、記念撮影。

翌日、うっすら翅の模様が見えてきました。

その翌日、産毛までわかります。

同日羽化。

めったにないことなのですが、脱け殻が引っかかりましたので、アシスト。

翅が伸びるまで早送り。

初めて飛ぶ時は、このようにしばらく翅をぷるぷるさせることがあります。

余聞

以上、アオスジアゲハの蛹の特徴と羽化の記録でした。お役に立てば幸いです。

幼虫の飼育方法はこちらの記事でご覧ください。

今朝の「NHK夏休み子ども科学電話相談」で聞きましたが、自然界でアゲハチョウの卵が蝶になる確率は、たったの1~2%とか。羽化しないほうが圧倒的に多いんですね。

我が家では半分以上の卵や幼虫が蝶になるので、アゲハ界にだいぶ貢献しています。

玄関に置いてあるオブジェ(?)

数えてみたら、脱け殻が13個ありました。

2018/7/24,2023/2/14

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