フードドライブという言葉を聞いたことがありますか?
フードバンクなら何となくわかるけど、フードドライブなんて聞いたことがない、という方が多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
フードドライブとは?
フードバンクとどう違うのでしょうか?
フードドライブとは
フードドライブとは、家庭で余っている食品を持ち寄り、福祉団体や施設、フードバンクなどに提供する活動のことです。
food(食べ物)とdrive(運動)をくっつけた造語でしょうね。
農林水産省のホームページより転載
というわけで、フードドライブはフードバンクの支援という位置付けになります。
今、様々な自治体や企業が、この活動に取り組んでいます。
東京江戸川区では
東京江戸川区は環境問題の改善に力を入れており、平成元年から毎年環境フェアを開催していますが、その会場でフードドライブを実施しています。
江戸川区のホームページにはこう書いてあります。
日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」が年間で約646万トン発生しています。約646万トンの食品ロスの約半分は一般家庭から出たもので、区内の家庭からは、年間で約1万4千トン、一人あたり年間で約20キログラムの食品ロスが発生していると推計しています。江戸川区でも食品ロスの削減や未利用食品の有効利用を目的として、「フードドライブ」を実施しています。
求められているのはこのような食品です。
- 缶詰(肉、魚、野菜、果物など)
- インスタント・レトルト食品(冷凍・冷蔵食品は除く)
- 乾物(パスタ、うどんなど)
- 嗜好品(お茶、インスタントコーヒーなど)
- 調味料(砂糖、ソース、醤油など)
- 飲料(アルコール類は除く)
冷凍・冷蔵食品は運搬、保管上の問題があるので扱いません。
さらに、こういう条件があります。
- 未開封で包装や外装が破損していないもの
- 賞味期限まで1ヵ月以上あるもの
- びん詰めではないもの
集まった食品は、フードバンクが管理する保管場所に一時的に保管され、その後食品を必要としている地域の福祉団体や施設などへ届けられます。届け先は江戸川区内に限定されません。
昨年は約150㎏の食品が集まったとのこと。
日本人のボランティア精神も、まだ捨てたもんじゃないですね。
あとがき
フードドライブは立派な取り組みですが、地元でこのような活動が行われているということは、あまり知られていないのではないでしょうか。
市井の人が行える貴重な奉仕はいろいろありそうです。
2018/5/2
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