アゲハチョウ幼虫 餌の食べ方 不思議な習性

我が家でこれまでに育ったアゲハチョウは、ナミアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハの4種類だけですが、色、形、模様、大きさだけでなく、性格、行動様式もそれぞれ異なり、なかなか興味深いです。

観察しているうちに、餌の食べ方の違いだけでなく、不思議な習性があることにも気づきました。

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クロアゲハの幼虫 几帳面な食べ方と不思議な習性

自然界に住むアゲハの幼虫は警戒心が強く、触るとすぐに角を出します。

それに引き替え、うちで育った幼虫は人馴れしていて、葉っぱを食べている時に指で撫でても、お構いなしに食べ続けます。

このとおり。

無我夢中ですね。クロアゲハの幼虫が食べているのは柑橘類の葉っぱです。一見やみくもに食べているように見えるかもしれませんが、そうではありません。

葉っぱは几帳面に片側ずつ食べる

かみさんが発見したのですが、次の動画にあるとおり、クロアゲハの幼虫には特有の食事作法があります。

このとおり、葉脈に沿って、まず葉っぱの片側を全部食べます。几帳面ですね。

残った主脈を切り落とす

残った片側を食べて、最後に主脈(葉の中央の葉脈)が残るのですが、どうすると思いますか?

こうします。

さすがに時間がかかるので、早送りにしました。

それにしても、食べるわけではないのに、なぜわざわざ苦労して主脈を切り落とすのでしょうか? そうすることにどんな意味があるのか、謎です。ご存じの方がいたら、教えてください。

クロアゲハの幼虫の本能に組み込まれた、この秩序正しい習性には神秘を感じませんか?

ナミアゲハの幼虫 主脈は残す

ナミアゲハの幼虫も葉っぱを半分ずつ食べますが、クロアゲハの幼虫と少々違っていて、主脈を残します。

このとおり。

クロアゲハと違って、無意味なことはしない性質なのかもしれません。(笑)

アオスジアゲハの幼虫 やみくもに早食い

アオスジアゲハの幼虫はやみくもに早食いです。

このとおり。

主脈も一緒に一気食い。他のアゲハと比べると食べるスピードがやたら速く、早送りの動画を見ているようです。

アオスジアゲハの幼虫は用心深く、すごい勢いで食べていても、触ればもちろん、周りで物音がしただけでも食べるのをやめて、しばらくじっとしています。

クロアゲハの幼虫とは対照的です。

追記(2019.3.8):

アオスジアゲハの幼虫にも、クロアゲハやナミアゲハのような不思議な習性があります。どうぞ、こちらの記事をご覧ください。

アオスジアゲハは生育分布が広いので(東北南部が北限)、ご存じの方が多いでしょう。ポピュラーな蝶ですが、食草がクスノキ科植物限定であるせいか、...

アゲハチョウの幼虫は綺麗好き

アゲハチョウの幼虫は綺麗好きであることにも気づきました。

餌場とホームは別にする

うちで飼育しているアゲハチョウの幼虫は、例外なく餌場とホーム(摂食時以外の居場所)を別にしています。(たまに食べかけの葉っぱで休んでいることもありますが)。

つまり、自分のホームにする葉っぱが決まっていて、腹が空いてくるとそこから出かけていって餌を食べ、食べ終わると戻ってきます。ホームでは飲食禁止のようです。

ホームに戻ってくると、葉っぱ全体を一度巡回します。自分の留守中に異変が起きていないかどうか、確認しているのかもしれません。

それから定位置に落ち着きます。ホームにしている葉っぱの中ならどこでもいいわけではなく、落ち着く定位置まで決まっているようです。

意外に神経質なのです。

糞は自分から遠ざける

当然ながら、ホームにしている葉っぱではよく糞をします。糞が下に落ちればいいのですが、葉っぱに乗ったままであれば、自分で片付けます。

ホームでなくてもそうですが、近くに糞があると気持ち悪いのか何なのか、くわえて放り投げます。こんな感じです。

これは食べている葉っぱに乗っていた糞なので当然ですが、自分がいる葉っぱの近くに糞がたくさんたまっていると、おもむろに片付け始めます。

それが視界に入ると、このようにわざわざ下まで降りてくることもあります。

これはナガサキアゲハの幼虫(4齢)です。うちでは「ヨモギ」と呼んでいました。かみさんが意地悪をしてピンセットで糞を寄せています。

糞が自分のテリトリーからある程度遠ざかればいいようです。どかしているうちに、だんだん面倒臭くなってくるのかもしれません。いつもこんな感じで戻っていきます。

おもしろい習性ですね。

あとがき

ちっぽけな虫でも、観察しているといろいろな発見があります。アゲハチョウの幼虫にこんな習性があるとは知りませんでした。

いろいろな発見があって、興味は尽きないというほどではありませんが、昆虫学者の喜びが少しわかったような気がいたします。

2018/2/24

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